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アバルト124スパイダーに試乗

今回も現在発売中の『カー・アンド・ドライバー12月号』内の特集「新ライバル物語」からアバルト124スパイダーです。MT仕様(388万8000円)に首都高〜高速〜ワインディングまでじっくり試乗できました。

ちなみに企画の比較モデルは、もはやお決まりと言っていいBROS車のマツダ・ロードスターです。


撮影協力●フレサよしみ
まずはエクステリアです。Aピラーやロールバーなどの構造部材を除いてほとんどがアバルト専用なので、見た目はロードスターと大きく異なります。これは「うまくやったな」と思わされました。往年の124スパイダーに郷愁を感じるファンなら、間違いなくアバルトを選ぶべきでしょう。

このかつての124スパイダーをオマージュしたデザインのため、ボクは高速での風切り音や風も巻き込みなどが気になっていましたが、それもロードスターと同等。まったくに気になる事象は感じられませんでした(さすがはマツダの仕事?)


乗り味については、両車で印象はかなり異なります。ライトウェイトFRスポーツ、という大枠は変わりませんが、アバルトの方がロードスターよりも現代的でスタビリティ重視。そして乗り心地は硬質ですがしなやかです。

ダンパーは同メーカーのビルシュタインですが、ロードスターRSのような突き上げ感はなく、荒れた路面でも跳ねるような素振りは見せません。高速コーナーでは弱アンダー、低速コーナーではステアリングを切り込めばその分だけグイグイと曲がっていきます。ロードスターのRS以外のグレードのような“ヒラヒラ感”はほとんと感じません。

デビュー直後のロードスターRFの乗り味に近いといった方がいいかもしれませんね(RFプロトタイプのレポートは、来週発売の1月号に掲載)。これはタイヤのサイズと銘柄(ポテンザS001)が、RFと同じというのも理由の一つでしょう。


ボディ外板と並んでロードスターと大きく異なる点がパワートレーンです。1.4L直4直噴ターボ(170ps/25.5kg・m)は、走行モードをノーマルのままにしていると、低〜中回転域ではほとんどブーストが掛からないため、あまり気持ちよくはありません。1.5Lのロードスターの方が扱いやすく、スターティングトルクが太いため、エンストもしにくいです。

しかし、フルブーストが掛かる4000rpm以上の領域やスポーツモードにすると、サソリの毒が注入されます。ウェット路面の滑りやすい都市高速で不用意にアクセルを開けると、3〜4速でも簡単にホイールスピンを始めます。これは慣れると病みつきになるかもれませんが、ウェット路面やタイトコーナーが連続するワインディングでは、ちょっと扱いづらかったです。もう少しターボの立ち上がりが緩やかだと気持ちいいと思います。

またタイヤサイズの拡大もあり、スタビリティがロードスターよりも上がっているため、その分限界を超えた際の反動も大きいのです。

ちなみにターボが稼働しやすいスポーツモードを使わなければ、高速燃費はロードスターと同等かそれ以上の印象でした。余談ですがスポーツモードは高速を6速で巡航時に使うと、シフトダウンせずにラクに追い越しできます。

エンジンやエグゾーストサウンドについては、オプションのマフラーを装着しないかぎり、音量はそれなりであまり聞こえません(車外騒音も多く入るため)。両車の音質については好みの問題でしょう。


インテリアは、インパネの造形が同じ為、エクステリアのような感動はありません。細かいことを言えば、センター部の加飾やドアハンドルなどが異なるのですが、まあ言われて気づくレベルです。

乗り心地は前述のとおりで予想以上に快適で、大人の乗り味でした。ステアリングやシフトノブの触り心地も好みの問題です。ただ、MTミッションはロードスターの方が一世代新しいため、より「カチッ」ときまります。

ブレーキはさすがにアバルトはブレンボを装着するだけに効きは問題なし(ロードスターも問題ありませんが)。フィーリングも気持ちよかったです。


シート地のデザインはイタリア車らしいですね。ドライビングポジションはこだわって作ったロードスターと同じですから、ロングツーリングも苦になりません。

ゆったり流して乗る分にはロードスターよりも重厚で大人の乗り味。しかし、ひとたび動力性能をフルに引き出そうとすると、ターボパワーを上手く手なずけないと華麗に走れない毒針を隠し持つ……まさにアバルトらしいモデルでした。編集部:YS

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