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7月号の「ユーザーの不満と満足」はスズキ・イグニスです

7月号の「ユーザーの不満と満足」では、スズキ・イグニスを取り上げます。デビュー前から注目度の高かったモデルだけに、ユーザーさんはどのように評価されているのか興味深いところでした。

いつものように取材前のチェックをさせてもらいました。グレードは最上級ハイブリッド(HV)MZのFF仕様(164万1600円)です。


まずエクステリアは個性的ですね。フロントマスクやサイドラインへの評価は非常に高く、購入理由のひとつとして挙げる方が多かったです。


その一方でリアスタイルに対しては賛否両論でした。肯定的なご意見としては「ドッシリしていて踏ん張り感がある」。否定的なご意見は「フェンダーから上の絞り込みがきつく、バックドアウィンドウの角度が寝過ぎている」といった感じです。否定的なご意見の延長として「スペース効率が悪くなる」というお話もありました。

たしかにどのご意見も一理あり、ですね。ちなみに写真のフレイムオレンジパールメタリックは、人気カラーでした(詳しくは本誌をご覧ください)。

余談ですが、特別仕様車のFリミテッドにはルーフレールが特別装備されているため、よりSUVとしてのルックスを重視されるユーザー層から支持されていました。


パワートレーンは全車1.2L直4(91ps/12.0kg・m)+モーター(3.1ps/5.1kg・m)のマイルドハイブリッドで、ミッションはCVTです。出足は良すぎると感じるくらい鋭いし、副変速機付きCVTの加速感もリニアです。高回転域の音質もスムーズで不快感はありません。

ボクが乗って気になった点は、低速域でのCVTのギクシャク感。これは副変速機の切り替え時に起こるものですが、以前乗ったソリオと比べても目立ちました。また、これは個体差かもしれませんが、スロットル制御にもやや違和感がありました。アクセルオフ後、エンジンブレーキが掛かるまでの間が広いのです。これもソリオでは出なかった症状でした。

実燃費は、市街地〜高速〜ワインディングと500kmくらい走行して約20km/Lでした。カタログ地には8km/Lくらい及びませんが、合格点が付けられるでしょう。ユーザーさんの話では、冬季はHVらしく1〜2割悪化するそうです。


インテリアは好評です。クラス相応かそれ以上のデザインと質感を備えていると感じている方が大半でした。メーカーオプションのメモリーナビは割安なのですが、ナビは海外製らしく「精度はイマイチ」というご意見が目立ちました。でも、360度モニターを付けたいなら必須アイテムです。取り回しはいいクルマですが、カメラは一度使ったらやめられませんよね。

ハンドリングはナチュラルで、コーナーを一つ回っただけでクルマの軽さ(880kg)を体感できます。電動パワーステの中立付近の味付けも良好。直進性も欧州車に負けていません。最近のスズキ車の走りの質は本当に高いです。願わくば、取り付け剛性をもう少し上げてもらえると、ギャップを乗り越えた際の低級音や振動が減少するでしょう。

コーナーは弱アンダーステアでクリアしていきます。安心感は高く、限界領域でも不安感はありません。制動力はまずまずです。


室内空間は、欧州Aセグメント車であることを考慮すれば十分です。後席の膝元スペースも頭上高もクラストップレベルでしょう。

乗り心地はもう一歩、熟成が必要でした。ソリオのようなしなやかさはありません。タイヤのゴツゴツ感は伝わってきますし、不整路ではリアサスが跳ねます(とくに4WD車)。これはオーバーサイズの大径タイヤに起因すると思われますが、今後は熟成されてくるでしょう。また、静粛性については、フロア回りからの騒音進入がやや目立ちました。


トランクに対してユーザーさんは、(後席使用時に)狭いことは承知で購入しています。なので、さして不満の声はありませんでした。MZとMXは、後席にスライドとリクライニング機構を備えていますから、日常使いで不満が出るシーンはあまりないでしょう。


FF車のサブトランクは広くて(106L)大好評でした。靴や洗車道具など、転がりやすい小物は大抵の物が収まり、便利とのことでした。

イグニスの販売台数は、日産マーチやトヨタ・パッソのような規模ではありませんが、月販目標の1500台を安定して上回っています。それはスズキにとっては、スイフトとソリオに続く登録車の柱になっていることを意味します。国産個性派コンパクトクロスオーバーの代表選手として、息の長い販売に期待したいし、それができる素養を持っていると思いました。編集部:YS

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